この試合、ジェフにとっては20周年記念だということもあり、 そして前節の敗戦からチームを立て直すための一戦でもあり、 また、ドワイトの掲げる昇格のための目標・・「5試合ごとに勝ち点10」をつかむためにも、 ぜひとも勝利をつかみとりたい試合だった。
空模様がちょっと灰色だったけれども、オレもまたいそいそとフクアリに出かけ・・だけど総武線の中で居眠りしてたら錦糸町での乗り換えを見事に寝過してしまったわけだが・・。 蘇我駅を出て、階段をロータリーに向かって降りたところで、ふと気付く。
今日、シーチケ、もってきてねーよ!!!
ばかばかばかっ! オレのばかっ! もう鞄を確認する気も全く無い。かんっぺきにシーチケを忘れた。チケットの事がまったく頭になかった。タオマフ入れて、レプユニ入れて、お茶をつめた水筒もいれて、電車の中で読むための本とか、眼鏡とか、携帯とかハンドタオルとか、いろいろ入れたけれど。 チケットだけは、スッコーン!と頭から抜けていた。
でもまさか、シーチケを取りに部屋まで帰るわけにいかない。試合が終わってしまう。 かといって蘇我駅までもう来てしまってる。これが新宿とかで気付いてたら、「いーやもうどっかで遊んじゃえ!」とかの開き直りも(案としては)ありえるけれども、そんな選択肢もあるハズがない。 仕方ないので当日券を購入。 どーせなら、って事で、いつもとは全く違う・・ゴール裏の二階最上段から試合を見ることに。 おかげで、20周年の映像が真正面に見えたよ!
シーチケ2枚に、当日券1枚。 この試合のために、合計3人分のお金を払ったことになるけれど・・ジェフ20周年に対するプレゼントだと思う事にしよう、うん。寄付だ、寄進が、お布施みたいなもんさ!
で、試合の方はというと。 米倉のミドルで先制するも、チームとして不用意なプレイから反撃されての同点。 そこからリズムを崩してイヤァ・・な流れ。 まるで去年のよう。 ボールをキープしてまわしても攻め手がなく、ミスを生み、カウンターを喰らってはピンチを招く。
だけどそのイヤな流れを林が変える。 良くも悪くも、太田は愚直なプレイが持ち味。そのスタミナと走力で、延々と延々と敵を抉り続ける事こそが太田の武器。しかし彼と交代した林はその正反対。裏にぬけるなり、ワンタッチで捌くなり、ボールをキープしてドリブルするなり、局面に変化をもたらしていく。
その林からのパスを受けて、深井がドリブル。 スラロームのように敵をすりぬけ、左足を振り抜いたシュートで勝ち越し2-1。 さらにまた、コーナーキックからミリガンのダメ押しゴール、3-1。試合を見ていたときは、体のどこに当てたのかわからなかったけれど、映像を見ると飛び前蹴りのような姿勢。あれじゃまるで、マンガのようなカンフーキック。 Jリーグ初ゴールに喜ぶミリガンは、フクアリ上層VIP席に向かってガッツポーズ。 家族や知人でも来ていたのだろうか。
これでスコアは3-1となり、 その後の時間を押し切ったジェフが試合を制して7勝目となった。
ネガティブな事はいっぱいある。 ゲッセルはどーしたの?とかオーロイが腰や足を痛めたかしら?とかとか。 左サイドの守備は破られまくりだし、中盤の構成力だってまだまだ発展途上。 ボールをまわしてもチーム全体での連動性という面では足が止まってばかり。
それでも。 まずは勝った事を喜ぼう。 青木孝太だって試合にもどってきた。久保だってオーロイに代わって前線を走り回った。 何よりも、 試合後半に林が登場した時の、「何か起こるよ!」というワクワク感が戻ってきた。
ドワイト曰く、 『おまえがボールを持った時に何ができるかを知っている』
イビチャも、林の事を、 他の人とは違う何かができる、と語っていた。
その林がこのチームに戻ってきて、そして彼のプレイが勝利の一因となった。 それが嬉しい。
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テーマ:ジェフユナイテッド市原・千葉 - ジャンル:スポーツ
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